暗网解密

SALMON MUSEUM サーモンミュージアム

地方のサケ魚
本州のサケ渔
岩手県?三陸海岸?津軽石川(つがるいしかわ)のサケ漁
【现代の渔法】<沿岸>サケ定置网、片落网(かたおとしあみ)、刺し网、流し网<河川>捕获场
【伝统的渔法】<沿岸>建て网<河川>建て网、地曳き网、簗(やな)、コド渔、トメ、流し网、カギ、ヤス、投网
片落網(かたおとしあみ)

身网の长さ200m、巾40m。网は袋のみおこします。网おこしは、まず袋の口をとり、底から顺々に末端におしつめて渔获します。
地曳き網
大河川の河口で行う漁として、もっともポピュラーな漁法が地曳き網です。 サケが遡上の機会をうかがうために一時、河口部に滞留する習性を狙って行われます。
建て網(河川)

建て网(岩手県?津軽石川)
簗(やな)
松杭を川瀬に打ち込み、丸竹を横木に渡して、竹簀(たけすのこ)のようにしたものです。留(とめ)に当ったサケは、簀(すのこ)の下に设けた筌(つづ)の中に入り込むようにしてあります。
コド漁

コドと呼ばれる1メートル四方の空间を、叶のついたネコヤナギやヨシを材料にして川岸に作ります。ここを隠れ家として休むために入ってきたサケを、上部からカギでひっかけて获ります。

コド  平成15年10月7日発行より
トメ
「止め川」と同じ。(河口から1キロのほどの地点を网で川をせき止め、建て网式袋网にサケを落とし込む渔法です)

北上山地から流出する津軽石(つがるいし)、大槌(おおつち)、片岸(かたぎし)などの川は、大量のサケがのぼり、日本における有数の「鮭川」になっています。北上山地は林野でおおわれている典型的な过疎地のため、农薬?工场汚水などによる河川の汚染は少なく、河川の环境条件がサケの人工孵化や成长に适しており、豊かなサケの遡上をもたらしています。
* 津軽石川(つがるいしかわ)は三陸海岸のほぼ中央、宮古湾にそそぎ、本州で最もサケのとれる川ですが、その延長は13キロの小河川にすぎません。

* 大槌川(おおつちがわ)は釜石の北にある大槌湾にそそぎ、昭和50年度には7万尾をこえて、本州第一位、全国的にみても北海道の十勝川に次ぐ鮭川となりました。この川の延長は13キロに満たない小河川です。

* 片岸川(かたぎしがわ)は、釜石の南にある唐丹湾に入る河川で、延長わずか3.8キロですが、昭和50年度18000尾のサケが捕獲されています。
岩手県?北上川のサケ漁
【现代の渔法】<河川>舟を使った流し网渔、捕获场
【伝统的渔法】<沿岸>建て网<河川>建て网、地曳き网、簗(やな)、コド渔、トメ、流し网、カギ、ヤス、投网
宮城県?阿武隈川のサケ漁
【现代の渔法】<河川>ヒトリノリと呼ぶサケ渔専用の舟を使った流し网渔、捕获场
【伝统的渔法】<沿岸>建て网<河川>居繰网(いぐりあみ)、建て网、地曳き网、簗(やな)、コド渔、トメ、流し网、カギ、ヤス、投网

流し网の引き上げ(宫城県?亘理町荒浜)
平成15年10月7日発行より
山形県?最上川支流?鮭川のサケ漁
【现代の渔法】<河川>カカドを使った流し网渔、捕获场
【伝统的渔法】<河川>ノデを作りモンペ网渔、ヒッカケ
カカド

1メートルほどの小さなトメ。木枠にヤナギの叶を取り付けたもので、この下流侧によどみが出来ることから、遡上するサケが休むために寄ってきます。そこで、流し网を仕掛け、サケをとります。

カカド作り  平成15年10月7日発行より
ノデ
カカドより简素なもので、川の叁分の二を止める大きなトメ。サケを诱导するために设置します。
モンペ网漁

股引(ももひき)状の袋网で、サケの产卵场の下流侧に仕掛けます。产卵行动に入ったサケはメスをめぐって、オスが争い、负けたオスは流されます。このサケをとるのための仕掛けです。モンペ网は袋状になっていることから、枯れ叶などがたまりやすいという欠点があります。

モンペ网  平成15年10月7日発行より
新潟県?三面川のサケ漁
【现代の渔法】<沿岸>定置网<河川>居繰网(いぐりあみ)、テンカラ钓り、捕获场
【伝统的渔法】<河川>簗(やな)、居繰网(いぐりあみ)、テンカラ钓り
居繰網(いぐりあみ)

サケの河川遡上期に、川上から川下に向って2隻の船が1组となり、约3.5mの间隔をとって并行して棚を引きながら漕ぎ下りるもので、この途中に鱼が网に入れば、网口を闭じ、竿を持ち上げて舟を寄せ合い、サケを舟に収容します。

イグリ网渔(新潟県?叁面川)

テンカラ
テンカラ釣り

产卵期になったサケが、浅瀬の川底に产卵床を掘るために集まっているところへ、テンカラ(イカリ型の形状をしたカギ)を投じ、サケを引っ掛け、引き寄せる渔。サケが手近くなったとき、タモ网を持ってすくいとります。
新潟県?信濃川のサケ漁
【现代の渔法】<沿岸>定置网<河川>筒(つづ)、ヤス
【伝统的渔法】<河川>地曳き网、居繰网(いぐりあみ)、簗(やな)、当て川网、四ツ手网、おとりを使い投网をうつ渔、筌(うえ)、伏せ针、叁本ヤス、掻き网渔(かきあみりょう)
簗(やな)
川筋を二割ほどのこして、杭を打ち、芝木の间に石を詰めて、鱼の进路をせき止め、スノコの上に落ちる鱼を捕获する渔です。
当て川網
待ち網(まちあみ)ともいい、信濃川の支流?魚野川で発達した漁法です。サケの遡上する川筋に網を建てる一種の定置渔业であり、サケが網に入ると雀おどしのような板木が鳴り、岸辺の小屋に知らせ、漁師はただちに水中にはいってサケをすくい上げます。大変のんびりした漁で、農民の副業として営まれてきました。
掻き網漁(かきあみりょう)

掻き网は直径60cm、长さ150cmのもので、その先に180cmほどの把(へ)がついています。この网で上流から下流に向ってかき、サケが网に入ったら直ちに网を建てて口を闭めて、引き上げる渔法。このような素朴な渔法は生产性が低く、戦后は行われなくなりました。

サケの掻き网渔 (长野県?栄村)
長野県?犀川?千曲川のサケ漁
【现代の渔法】
【伝统的渔法】<河川>止め川?簗(やな)渔、おとりを使い投网をうつ渔、四ツ手网、筌(うえ)渔、伏せ针、叁本ヤス
止め川
簗(やな)渔の一种。縄をスノコに编み、川幅いっぱいに张り、川を完全にせき止めてサケを一网打尽にとる方法です。止め川をすると、上流でサケはまったく取れなくなるので、争いがよく起こり、鱼道を川幅の五分の一程度あけるように规制されました。
筌(うけ?セン)

筌(うけ?セン)の设置
おとりを使い投網をうつ漁
「种鱼」(たねうお)といっておとりを使う鱼法です。种にはメスを使うが、メスのいない时はオスを使います。种鱼のエラに麻糸を通して石にしばりつけておくと种鱼がメスだと、オスが求爱に来たり、种鱼がオスの场合はけんかをするためにオスが近づいてきます。この机を捕らえて、投网(とあみ)を打つのです。
四ツ手網

止め川の下流侧にはサケが多く回游するため、川岸に支柱を立て、滑车を利用して、6mと9mにおよぶ网を引き扬げて、サケをすくいとります。
茨城県?那珂川のサケ漁
【现代の渔法】<河川>建て網定置
【伝统的渔法】<河川>建て网、イグリ网、おとり网、流し网、地曳き网、止め川(簗やなによる渔)、四ツ手网、おとりを使い投网をうつ渔、筌(うけ)渔、伏せ针、叁本ヤス
茨城県?利根川のサケ漁
【现代の渔法】禁漁
【伝统的渔法】<河川>建て网、无双网(むそうあみ)、大网(おおあみ)、待网(まちあみ)、打切(うちきり)、歩掛(かじがけ)、无相(むそう)、流し、イクリ、バカッピキ、ヤス
無双網(むそうあみ)

无双网(茨城県?利根川)
无双网というのは、下流へむけて、ジョウゴ形にソデナワを広げて张り、それにそってのぼってくるサケが、マス场(ば)という底のついた网の中に入りこんでしまうようにできています。
マス场の入口には铃棒(すずぼう)をつけた目の大きな网が张ってあり、サケの体がこの网にふれると铃がなるようになっています。この音を闻いたら、入口に仕掛けてある网を引き上げて逃げ道をふさぎます。そして、その中に入り込んだサケをタモ网ですくいとります。
バカッピキ

バカッピキの网は、投网(とあみ)を使います。サッパ船といわれる小船で下流に网を流しながらシャケがかかるのを待ちます。シャケがかかったら慎重に网をしぼって引き上げる渔です。バカッピキには「秋バカ」と「春バカ」があって、「秋バカ」はシャケ、「春バカ」は鲤やスズキなどをとりました。

バカッピキ サッパ舟で投网を使います。
利根川は「鮭は銚子限り」といわれるように、太平洋岸におけるサケの南限として知られています。地域开発がすすむにつれ、サケの遡上は急速に衰灭し、いまでは幻の鱼として忘れられようとしています。
●『利根川図誌』赤松宗旦/著; 出版地:江戸; 出版者: 山田屋佐助; 出版年:安政2年(1855)より

「利根川にてレン鱼(さけ)を渔するは、毎年七月下旬より十月下旬までなり。利根川のレン鱼(さけ)は布川(ふがわ)を以て最(さい)とす。これを布川鮭といふ。鱼肥え脂つき、肉红(くれない)にして臙脂(えんし)の如く、味亦冠たり。これを渔するは大网(おおあみ)、待网(まちあみ)、打切(うちきり)、歩掛(かじがけ)、无相(むそう)、流し、イクリ、バカッピキ、これ等は网なり。又ヤスにてつきてとるをヤスツキといふ。」
●茨城?栃木県?鬼怒川のサケ漁
【现代の渔法】建て網(採捕場)
【伝统的渔法】<河川>投网(とあみ)、掛け钓り
投網(とあみ)
投网 朝颜状円锥型の网と手纲からなります。
引用文献:「日本のサケ」市川健夫著 NHKブックス昭和52年8月発行 「日本漁船漁具図集」水産庁編集1965 「川魚図志」著者:芦原 修二 崙(ろん)書房1984年10月20日発行
参考文献:「鮭~秋味を待つ人々~」东北歴史博物馆 平成15年10月7日発行
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